のんびりヨメちゃん日記@発達障害・うつ・2歳児ママ

ADHDでちょっとうつ。優しい旦那さんとのんびりライフ。発達障害や妊活・妊娠・育児について書いたり書かなかったり。

流産手術を経験したお話

こんにちは、ヒトノヨメです。

 

今回は「流産手術を経験したお話」

をしたいと思います。

 

前々回、流産を経験したお話(後編『流産したお話』)をした際に『次回は、流産手術をした時のお話をしようと思っています』といいつつ、話の流れを考慮して、先に流産手術についてまとめたブログを更新させていただきました。

 

前後してしまい、申し訳ございません。。( ´ω`)

 

今回は、私が経験した流産手術のお話をしたいと思います。

こういった話が苦手な方は、読まないでいただいて大丈夫です。(⁎ᵕᴗᵕ⁎)

 

最後の方に、この話の中で読者の方々に伝えておきたいことをまとめておきます。

そちらだけ確認して頂いても結構ですので、無理はせずにお読みください。

 

よろしくお願いします。(。'-')(。,_,)

 

 

 

 

「流産を経験したお話」

 

 

稽留流産が判明してから2週間後、私は紹介を受けた病院で流産手術をしました。

 

稽留流産が判明した次の日に紹介して頂いた病院を受診。

大きな大学病院だったため、2時間くらい待ちました。

診療開始時間前から行きましたが、帰るころには昼過ぎになっていたと思います。

 

内診で再度稽留流産を確認した後、手術を受けることが出来るの身体なのかを調べる血液検査や胸部レントゲン検査、心電図検査を行いました。

 

問題がなかったため手術の日程が決定。

私は薬のアレルギーを持っているため、通常は日帰りで行うことも多い手術を、二泊三日で行うことに。

入院・手術は2週間後に行うことが決まりました。

 

手術1週間前には、入院・手術の説明やカウンセリング、歯科検診を行いました。

麻酔の先生との打ち合わせもあり、しっかりとお話を伺うことが出来ました。

 

アレルギー体質を考慮して、全身麻酔と脊髄くも膜下麻酔の両方を検討しました。

全身麻酔は呼吸に関する器具を口の中に入れるため、歯がぐらついていると取れてしまったり欠けてしまうことがあるそうです。

そのため、歯科検診も行います。

 

歯の問題はありませんでしたが、全身麻酔がちょっと怖かったので、当日は脊髄くも膜下麻酔を選択。

 

その麻酔方法は、手術中の意識がなくなるものではありません。

しかし意識がはっきりしている状態での手術も悲しくなってしまいそう。

先生もそこを心配してくださり、うとうとした状態や眠った状態での手術もできると提案してくれました。その方が安心だと思ったので、そうしていただきました。

 

麻酔の話で一番衝撃的だったのは、麻酔後の気持ち悪さについて。

 

私は乗り物酔いしやすい人間です。

フェリーは100%酔います。車も飛行機も電車もダメ。

薬が合わないと、よく吐き気の副作用にも悩まされます。

 

麻酔は気持ち悪くなる人も多いとのことだったので心配になり相談。

 

「あぁ……、若い女性で、乗り物酔いしやすくて、タバコを吸ったことのない女性は、麻酔で気持ち悪くなりやすいんですよね……」

 

麻酔科の先生と、看護師さんが私に哀れみの目を向けました。

 

「タバコは?本当に一回も吸ってないの?」

 

頷くとさらに可哀そうな目で見られる。

えぇ、タバコを吸わないということで哀れに思われたの人生で初めて……。笑

 

すごく不安になりましたが、奇跡的に術後の気持ち悪さはなかったです!

 

 

手術が近づいてくるにつれて、自然とつわりは収まっていきました。

ほっとするような、悲しくて寂しいような、不思議な気持ち。

 

でも我が子とさよならするまでは、私はこの子の母親として、妊婦として過ごそうと、体調や食生活に気を使いながら生活しました。

 

その甲斐あってか、出血が始まることはありませんでした。

我が子とは、手術の日までずっと一緒。

 

人によっては、手術より前に進行流産が始まってしまうこともあるようです。

激しい出血や腹痛を伴う場合には、すぐに救急車を呼んでくださいと言われていたので、そうならなかったことはせめてもの救いだったのかもしれません。

 

突然不安定になることはあったものの、手術の日までは割と落ち着いて過ごすことが出来ました。

 

そして落ち着いて考えてみると、実は初めての入院・手術。

そして入院は二泊三日。

絶対暇だ!!

 

そう確信。

小説とスイッチを持ち込みました。

 

看護師さんに確認したところ、DVDプレーヤーやパソコンの持ち込みは出来ないものの、ゲーム機はうるさくなければOKとのこと。

 

伊坂幸太郎先生の「グラスホッパー」と、あつ森をやるためのスイッチを持参して入院のお供にしました。

 

入院当日は、午後に来院して入院手続きを行い病棟へ。

コロナ対策で、旦那さんとはそこでお別れしました。

 

手術は家族が1人待機している必要があるとのことだったので、手術時間を伝えて翌日また旦那さんに来てもらうことに。

手術前後だけは一言二言程度の面会が可能だったので、かなり支えになりました。

 

看護師さんとカウンセリングを行いつつ、いざ初めての入院!

 

明日は朝昼晩全てご飯は食べられませんと伝えられ、ショック!!

 

でも、麻酔を安全に行うためには仕方ないので我慢……!

 

とはいえ、病院の設備と体制は抜群でびっくりでした。

私の場合は主治医が4人、担当看護士、薬剤師、麻酔科医が一人ずつ付きました。

セレブ級の豪華さ。

そしてどなたもとても優しい。

 

医療関係者のみなさんにほんと頭が上がりませんね。

いつもありがとうございます。毎日お疲れ様です。。

 

そしてこの時に、ずっと聞き忘れていて実は不安だった手術方法を確認。

手動真空吸引法(MVA)でした!よかった~。

事前に手術方法は確認しておくと安心です。

すごく不安でした。

 

入院中は、あつ森でまだ捕まえられていない虫・魚・海の幸を追いながら、飽きたらグラスホッパーグラスホッパーに飽きたらあつ森、といった感じで、手術の直前までベッドの上で暇してました。

 

グラスホッパー」は、伊坂幸太郎先生の殺し屋シリーズ第一弾。

控えめに言って、まぁまぁ人が死んでいきます。

産婦人科病棟では今も命が誕生しているというのに、血みどろな小説を読む私に旦那さんがびっくりしてました。ちょっと病院で読むものじゃなかったかもね。笑

 でもストーリーはとてもよかったです!好きな作品!

 

手術後は麻酔で半身が動かない状態だったので、読みかけの小説とあつ森で十分暇は潰れました。いっぱいあつ森の図鑑も埋められたから満足!

充実した入院生活でした! 

 

1日目の夜には、手術の前処置を行いました。

痛いと評判の流産手術の前処置。

 

痛かったです!!

 

激痛ではないものの、なんというか苦しくて辛い!

そしてタンポンを奥まで押し込まれたような違和感。

 

前処置は、子宮口の入り口を広げるために棒状のものを子宮口に差し込み、膣に綿を詰めておくそう。綿がつまっていればタンポンみたいな違和感になりますよね。

 

しかし、前処置より辛かったのは、正直トイレ!

前処置を行ってから、尿意を感じても少量ずつしか出てこない、辛い!

踏ん張らないと出なくて、踏ん張ると詰めた綿が取れそうで、取れたらナースコールしてくださいねと言われていたので、抜けないように踏ん張るが涙出る!

看護師さんに相談したものの、そういう人もいるとのこと。

前処置の痛さはどこかに飛んでいって忘れました。

 

前処置をした後は、抗生物質を飲んで就寝。

抗生物質は、感染症を防ぐために必ず服用するそうです。

合わない抗生物質がある方は、事前に相談しておくと安心ですね。

 

18時に夕食を食べて、21時から絶食。

21時から翌日10時までに水を1000ml飲んで、そこから絶飲食。

 

手術は午後。

お腹がすいて地味に辛い。。

 

とにかく気を紛らわすために、あつ森とグラスホッパーをローテーション。

 

やっと手術の時間を迎え、不安と緊張はピークに。

そんななか少しだけ、旦那さんに会うことができました。

見送られて元気と勇気をもらいます。

 

一緒にいた看護師さんたちに、

「旦那さん、すごく優しそうでうらやましい!」

と言われて内心すごく嬉しかったですね。笑

 

手術前に、氏名と手術内容、注意事項を確認し、いざ手術室へ。

ドラマで見たことある風景だ。

 

台へ横になると、手首に点滴の針を刺します。

痛いね!?

 

台の上で丸くなって、背中に麻酔の針が入ります。

こっちも痛いよ!?

 

びっくりドキドキズキズキ。

 

「麻酔は効いてきましたか?」

 

「うーん、いいえ、まだそんなに効いてませんでzzz」

私は一瞬で寝ました。

 

気づいたら、「ヒトノさん、終わりましたよ!」の声。

気づいたら、「よく頑張ったね!」と目の前に旦那さん。

そして次に気づいたら、病室のベッドの上でした。

 

私の行った脊髄くも膜下麻酔は、下半身に作用する麻酔。

術後はまるで下半身が動きません。

 

体勢が辛くなったら、床ずれ防止のために看護師さんが体勢を変えてくれたり、ベッドの高さを調節してくれます。

 

正直一番辛かったのはこの下半身の動かなさ!

麻痺していて全然動きません。

体勢がとても辛くなっていく。

スマホを操作するのもしんどい。

 

間違いなくここが辛さのピークでした。

 

夕飯が出ない事なんてどうでもよくなり、そして点滴を受けているせいかお腹はすかず。

点滴が伸びる手首を動かすと、針が動いて痛い。

 

いっそ気絶したい!!

 

しかし意外とウトウトしていた時間も長かった為、思ったより時計の針は早く進んでいきました。

 

20時30分に、痺れた下半身で点滴スタンドを頼りに歩行訓練。

ものすごく歩きにくくて、すぐにでもまたベッドに戻りたくなりましたが、病室を数歩出た所でUターンしてお望みのベッドへ。

 

「ばっちりですね!」と褒められました。

こんなよろよろなのに果たしてばっちりなのかな!?

 

尿管のカテーテルを抜き、着替えをしてベッドへ。

血だらけの手術用ショーツを見てびっくり。

あぁ、ほんとに手術して、バイバイしたんだなぁと実感しました。

 

おなかを擦っても何か変化があるわけではありません。

でも、手術してさよならしたことは理解しました。

 

悲しいというより、ただぼんやりとした喪失感。

お腹を擦る癖はしばらく抜けませんでした。

 

手術後最初のトイレは、夜中でも看護師さんを必ず呼ぶことになっていました。

夜中の23時ごろ目が覚めてナースコール。

靴を履いて歩いてみると、ゆっくりと歩けるようになっていました。

 

麻酔ってちゃんと抜けていくものなんですね。当たり前だけど。

看護師さんの「ばっちりですね!」の感覚半端ないなと感激。

 

そしてまた、難関はトイレでした!

痛いんです、排尿が!!

今度は単純に痛くて辛い!!

 

看護師さんに相談するも「トイレへ行くごとに痛みは引くと思いますから大丈夫ですよ」とのこと。

全然大丈夫な気がしない!痛い!!

 

けど、ほんとにトイレの回数を重ねるごとに痛さはなくなっていきました。

やっぱり看護師さんってすごい。。

 

翌朝は痺れも取れて体調も万全!

あつ森しながら優雅な朝。

しかし痛い手首の針。

 

午前中に内診を受けて、退院許可が下りると手首は解放されました。

自由って最高。

 

しかし手術後も綿が詰められていたらしく、内診で中の綿を引く抜かれる時はかなりの痛みでした!うううおおお、なんか内臓出そう!!

 

朝ごはんは出ないから買ってきてねーと言われて、院内のコンビニでフレンチトーストとサンドイッチを購入。

そして何故か出る朝食。名前もちゃんと私じゃん。

 

迷ったものの、白米と鶏肉の照り焼きとサラダとフレンチトーストとサンドイッチを平らげました。

ちょっと看護師さんびっくりしてた。

えへへ。

 

その日、予定通りに無事退院することが出来ました。

その日は両親に迎えに来てもらって、実家へ帰省。

 

と思いきや、観光行こうぜ!!とたぶん私を元気づけようとした父に連れられて夕方までドライブの旅。

私、昨日手術してお腹痛くて出血してるのですが??

でも楽しかったです!

 

おしまい。

 

 

お力になれたら幸いです。お気軽にコメントもくださいね。( ´꒳`*)人(*´꒳` )

 

また次回の更新でお会いしましょう!

 

それでは~♪

 

 

★まとめ

  • 若い女性で、乗り物酔いしやすくて、タバコを吸ったことのない女性」は麻酔で気持ち悪くなりやすい
  • 手術方法を確認しておくと安心
  • 合わない抗生物質がある場合は、事前に伝えておこう
  • 入院中暇になりそうな場合は、本などを持参しよう。ただし、病院によって持ち込めるものが異なるので注意
  • 手術前は、前日の21時~22時くらいに絶食、手術前数時間は絶飲食になる
  • 前処置は普通に痛い。手術後の処置も私は辛かったです
  • 流産手術はトイレがしんどい(私だけかもしれません)
  • 脊髄くも膜下麻酔もなかなかきれなくてしんどい
  • 手首から入れるタイプの点滴は痛い
  • 看護師さんはすごい(医療関係者の方々全てに感謝です)